「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
かつてのドイツで鉄血宰相と呼ばれたビスマルクの名言です。
いや~、いい言葉ですね… ( ..)φ
本書は、人類の誕生から現代までの世界史の概略を、35のキーポイントを軸に解説していくという構成になっています。
高校で世界史を習わなかったが、大人になってから興味が出てきたという方にもおすすめです!
それでは本書の特徴を少し紹介しますね(^^)
まずはこの本の目次を載せておきます。
(少し省略しています)
- 世界史の始まり
- 「大地溝帯」からの旅立ち
- 世界史の次の舞台は「大乾燥地帯」に
- 四つの河川文明の出現
- 灌漑が生み出した都市と国家
- ズバ抜けて富裕だったナイル川流域(エジプト)
- 部族の対立が激しいメソポタミア
- インド半島と東アジアの文明
- ユーラシア大陸の主要な宗教と学問のルーツ
- 地域ごとに並び立つ帝国の時代
- ウマと戦車により「帝国」が生まれる
- 最初に大帝国が出現した西アジア(イラン)
- 東地中海の成長と初の海洋帝国ローマ
- 世界初の湿潤地帯の帝国
- 独自の内陸帝国を形成した中華帝国
- ユーラシアが一体化して起きた文明の大交流
- 騎馬遊牧民が生み出すユーラシアの時代
- 世界史をリードしたイスラームの大征服運動
- ユーラシア規模の大商圏が成立
- イスラーム帝国を乗っ取ったトルコ人
- 烈風のモンゴル高原から始まるユーラシア統合の動き
- 再編されていくユーラシア
- 挫折に終わったユーラシア帝国の再統一
- 大きく二つに分裂したイスラーム世界
- 史上最大の中華帝国、清の誕生
- 「大きな世界」の準備に向かうヨーロッパ
- 毛皮大国ロシアのシベリア征服とヨーロッパ化
- 世界史の舞台を大きく拡張した大航海時代
- 資本主義を誕生させた大西洋海域
- 海の時代を主導したポルトガル
- 大西洋世界を拓いたコロンブス
- スペイン人に改造されていくアメリカ大陸
- 「海の時代」を本格化させた海運大国オランダ
- 大西洋の覇権を海軍力で奪ったイギリス
- 大西洋が育てた資本主義と国民国家
- サトウの生産から資本主義が生まれた
- 産業革命と産業都市が世界史を主導する
- 都市の成長を支えた地球規模の高速交通網
- 「国民国家」はアメリカの独立戦争から始まった
- イギリスがリードした「ヨーロッパの世紀」
- 大英帝国を支えたポンドの時代
- 蒸気船の登場で小さくなる世界
- 解体を迫られたユーラシアの諸帝国
- イギリスVSドイツの覇権争いで変わっていく世界
- 新大陸で巨大になっていくアメリカ
- 従属的に世界史に組み込まれたアフリカ・太平洋
- 地球規模の時代へ
- 二つの世界大戦とヨーロッパの没落
- 新たな破局に向かう戦間期の世界
- 世界恐慌が引き金になった第二次世界大戦
- 世界通貨となったドルと冷戦の影響
- グローバル化と見えてこない地球新時代
本書の良い点は、35のキーポイントと、「歴史の読み方」という項目ですね。
世界史の転換点を全部で35のキーポイントで示し、補足情報を「歴史の読み方」で補ってくれているため、非常にわかりやすいです!

あと、けっこう感動したのが、本編に入る前に図で世界の歴史と地理の概略をのせているところです( ;∀;)
項目としては…
- 世界の地域名称
- 歴史の大まかな流れ
- 各時代の大まかな世界地図やポイント
- 世界史対照略年表
- 世界の地理と気候
世界史を勉強する上で、世界の地域名称(東ヨーロッパ、西アジアなど)や、国・帝国の大まかな位置・勢力範囲などの地理的知識も必須になります。
もちろん本文中にも随所にその時代の地図を載せてくれていますが、まず最初に予備知識としてページを割いてくれているところが非常に親切です。
アマゾンで試し読みができるので、よかったら確認してみてください(^_^)
初学者の方にも、高校世界史を習ったことがある人にもおすすめできる一冊です!
世界史の視点から経済を学びたい!という方はこちらもどうぞ(^^)
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