「やらなきゃいけないことがあるけど、つい別のことに気をとられる…」
「だらだらと先延ばししてしまう…」
こういった悩みは誰しも抱えたことがあるのではないでしょうか?
しかしそれは、私たちが怠け者だからではなく、心のメカニズムを理解していないからなのです。
著者いわく、「集中力」という能力は存在しません。「獣」と「調教師」という二つの力がひしめき合っているのです。
本書は、「集中力」の本質を見極めるため、人間の脳の根本的な仕組みから解説しています。
では、少し内容を紹介していきます!
著者がヤバい
私がこの本を知ったのは、メンタリストDaiGoさんが自身のYouTubeでこの本を勧めていたのを見たのがきっかけでした。
まずこの著者の鈴木祐さんがヤバい…(いい意味で)
1日の作業量がとんでもないのです…(^_^;)
平均15本の論文と3冊の本を読むと同時に、
2万~4万字の原稿を執筆
……いやちょっと突っ込みどころが多すぎません…?
2万~4万字の原稿って、大学生の卒業論文じゃん……
数か月かけて書くものでしょ……
それに併せて論文もめちゃくちゃ読んでいらっしゃる…
これを毎日されているそうですヽ(^o^)丿
凡人の私には理解不能ですヽ(^o^)丿
DaiGoさんもYouTubeでこの方を「変態」と認めるぐらい、著者のハイパフォーマーぶりがお分かりいただけたかと思います。
本書の特徴
「獣」と「調教師」
この本の特徴であり分かりやすい点は、「獣」(≒本能)と「調教師」(≒理性)という比喩を用いて説明しているところですね。
「獣」は、人類が狩猟生活を送っていた頃に形成された特徴で、当時のその日の食料も保証されない厳しい時代にはこの「獣」の特性が活躍しました。
しかし、現代の情報過多の時代には、それが逆に集中力の妨げになっているのです。
「獣」には、次のような特徴があります。
・難しいものを嫌う
・あらゆる刺激に反応する
・パワーが強い
これに対し、「調教師」は後の時代に形成された能力で、いわゆるセルフコントロール能力ですね。
「獣」を手なずけようとするこの「調教師」は、以下のような特徴です。
・論理性を武器に戦う
・エネルギー消費量が多い
・パワーが弱い
さて、この特徴をご覧いただくと、勝敗ははっきりしていますね( ;∀;)
著者も、「残念ながら調教師は獣に勝てません」とはっきり断言されています( ;∀;)
じゃあもう絶望するしかないのか……
というわけでもありません!
「獣」との真っ向勝負はあきらめ、うまく誘導することができれば、「獣」の莫大なパワーを良い方向へ導くことができる!というのがこの本のテーマです!
科学的根拠に基づいたテクニック
さすが日々大量の論文を読まれているだけあり、大学の研究データも逐一載せているため信頼感が非常に高いです。
全体の感想
精神論ではなく、具体的なアクションプランと研究に基づく根拠を提示しており、ものすごく内容が濃いです!
文章も読みやすいので、何度も読み返したくなります!
この本は私のバイブルの一冊になりました(・ω・)ノ
アマゾンで試し読みができるので、よかったら確認してみてください(^^)
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