「思考は現実化する」
という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
これはナポレオン・ヒルの有名な書籍のタイトルなのですが、
本書は同じ著者によって書かれたものです。
そして、なんとこの本は親族の反対により70年以上出版されることがなく、最近になってようやく日の目を浴びることになりました。
なぜ親族は反対したのでしょうか。
それは本書を読むとわかります。あの方々をけっこうディスってますね(笑)
この本が書かれたのは1938年ですが、現代の私たちにも通じる普遍的な教訓を教えてくれます。
ナポレオン・ヒルってどんな人?
ナポレオン・ヒルは、人生における成功と失敗の理由を追求し、それらを一つの成功哲学として体系化することに生涯を費やしていた人物です。
成功哲学の元祖ともいえる人ですね。
ナポレオン・ヒルがこのような研究をはじめたきっかけは、本書にも書いていますが「鉄鋼王」カーネギーとの出会いです。
ここでナポレオン・ヒルはカーネギーから大きな使命を受けることになります。
本書の構成
全12章あるうち、最初の1,2章はナポレオン・ヒルが成功哲学をまとめ上げるまでの苦心、残りがナポレオン・ヒルと「悪魔」との対話という構成になっています。
- アンドリュー・カーネギーとの出会い
- 「もう一人の自分」の偉大なる力
- 悪魔との対話
- 「流される」習慣
- 最も重要な告白
- ヒプノティック・リズム
- 引き寄せの法則
- 代償の法則
- 善と悪は、常に同時に存在している
- 自制心について
- 成功は、常に過去に経験した失敗の数に比例している
- 「無限の知性」とつながる
この本のメインは、タイトルからもわかるように3章以降の「悪魔」との対話ですね。
また、ところどころで注釈者による補足説明や解説などもはさまれています。
「悪魔」との対話
本書でいう「悪魔」とは、人間を堕落させる負のエネルギーの象徴のような存在です。
人類の98%を支配する「悪魔」に対し、ナポレオン・ヒルが様々な質問を投げかけて「悪魔」が正直に回答するというシュールな対談になっております。笑
ナポレオン・ヒルは「悪魔」を克服したため全て白状させる権利を持ち、「悪魔」はそれに逆らえないため「悪魔」の弱点とかも全部さらけだしちゃうんですね(笑)
そんな「悪魔」のちょっとかわいいところを紹介します!(笑)
・自分を「陛下」と呼ぶように要求
「悪魔」はすべて白状することを認めますが、人類のほとんどを支配しているのだから王のように自分を扱うようナポレオン・ヒルに要求するところがプライドが高くてかわいいんですね。
そしてそれに応じるナポレオン・ヒルも優しい。平和な世界。
・「悪魔」なのに前向きなセリフを言う
これはナポレオン・ヒルに、「悪魔」の手口に対する対抗策を聞かれたときなどですね。
まあ強要されているから仕方がないのかもしれないですけど、ときどき自分から進んで人間のためになるようなことを言います(笑)

この「悪魔」のアイコンとセリフとのギャップがいいですよね。
と、ここまで本書の突っ込みどころを紹介したのでちょっとギャグっぽく見えたかもしれませんが、内容はいたって真面目です。
「悪魔」が人間を堕落させ、「流される」ように仕向けるためにどのような手段を使うのか、何を利用するのかといった内容になっています。
そして、「悪魔」が利用するものの中にある職種の方々が入っていたため、その人たちからの批判を恐れて長らくこの本は封印されていたんですね。
やはり対話形式にしたことで、わかりやすくそして面白く読み進められると思います!
この対話が終わった後、ナポレオン・ヒルと「悪魔」二人でお茶しにいってそう。笑
あと、私が尊敬するGACKTさんも、「悪魔」が支配できない2%の中に間違いなく入っていると確信しました(^_^)
コメント