【斬新な発想にはコツがある!】『ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門』レビュー

論理的思考

「ずるい」という言葉は非難の対象となるようなときに使われることもありますが、
本書のタイトルの「ずるい」は、思いがけない発想で周囲を悔しがらせるときの「ずるい」です。



そして、そのような「ずるい」発想をするときに使う思考法をラテラルシンキングといいます。



ラテラルシンキング(水平思考)はロジカルシンキング(論理的思考)と対になる思考法であり、


・常識にとらわれず、自由な発想を可能にする考え方

・最短ルートで問題を解決する考え方


・お金や時間をかけずに目的を達成してしまう考え方



といったイメージですね。



本書は、ラテラルシンキングの方法を実際のエピソードを交えながら解説していくという内容になります(^^)

ラテラルシンキングの例

ひとつエピソードを引用してみます。

あるイベントで販促物の小冊子がなかなか手に取ってもらえないという状況でした。


この解決策をロジカルシンキングで考えると、

・ポケットティッシュなどをセットにする
・冊子のデザインを変更する
・もっと人通りの多い場所に移動する

といった案が出たと思います。



しかし実際にとった行動は、

声のかけ方を、「すみません!おひとり様3部までにしてください!」と言い換えたのでした。

そして、本当に3部ずつ減っていったようです。


1人が3部ずつ持っていくとたしかに無駄は生じるが、目的が「とにかく受け取ってもらうこと」であることを念頭に置いたのですね。


あえて「持っていってほしくない」という姿勢をとることで人々の関心をひいたラテラルシンキング的な発想の転換の一例です。






もうひとつエピソードを引用します。
これはジョークとしても有名な話なので、聞いたことがある方もいるかと思います。


かつてアメリカとソ連が宇宙開発でしのぎを削っていた頃、アメリカのNASAは、宇宙空間ではボールペンが使えないことを発見しました。

そこで科学者たちは、莫大な費用をかけて宇宙空間でも使えるボールペンを開発しました。


一方その頃、ソ連では鉛筆を使っていました。笑



このエピソードに関しては、ソ連のラテラルシンキングが上手かったとみるか、アメリカがただ馬〇だったとみるかは個人の解釈によります(^^)

本書の内容

ラテラルシンキングの、常識にとらわれない自由な発想ができるかどうかはセンスのある無しで決まるような印象があるかもしれません。


しかし、本書では発想のしかたのテクニックも解説しているので安心してください(^^)



では本書の目次の大見出しと中見出しを載せておきます。

  1. ようこそ!ラテラルシンキングの世界へ
    1. ラテラルシンキングってどんな思考法?
    2. 13個のオレンジを3人で分けるには?
    3. なぜ、ラテラルシンキングが必要なのだろう?
    4. あなたの身近にあるラテラルシンキング
  2. ラテラルシンキングに必要な3つの力
    1. 疑う力 ~固定概念を打ち破る~
    2. 抽象化する力 ~物事の本質を見抜く~
    3. セレンディピティ ~偶然の発見を見逃さない~
  3. 最小の力で最大の効果を出す
    1. 努力しないで大きなリターンを得るには?
    2. ケース1 小さな工夫で定時離陸を実現した航空会社
  4. 相手の力を利用する
    1. 弱者が生き抜くための3つの方法
    2. ケース1 トップ企業にはりついた化粧品メーカー
    3. ケース2 「業界第2位」をアピールしたレンタカー会社
  5. 異質なもの同士を組み合わせる
    1. 新しい価値は「組み合わせ」から生まれる
    2. ケース1 スティーブ・ジョブズのマッチングセンス
    3. ケース2 ユニークな喫茶店 成功の秘密
  6. 先の先を読む
    1. 目先の利益だけを追求しない
    2. ケース1 やがて生まれる需要に賭けた松下幸之助
    3. ケース2 未来の世界を見通したトーマス・エジソン
    4. ケース3 有利な報酬を選んだジョージ・ルーカス
  7. ムダなものを捨てない
    1. ムダなものは本当にムダなのか?
    2. ケース1 タダのものを生かした浅野総一郎式ビジネス
    3. ケース2 ”もったいない”がもたらしたノーベル賞
  8. マイナスをプラスに変える
    1. 「ダメな部分」に隠れている宝物を探そう
    2. ケース1 小林一三の逆転発想
    3. ケース2 夕張市「負の遺産」を学ぶツアー
  9. ラテラルシンキング力を試してみよう




目次をご覧いただくとわかるかと思いますが、本書ではラテラルシンキングを用いて成功した実例が豊富に載せられています。


このエピソードがわくわくするんですね(^^)




本書は、斬新なアイデアを生み出せるようになりたいという方や、普通じゃないやり方で成功したエピソードを楽しみたいという方におすすめです!




他にも、このような水平思考力を問うような本をお探しの方は以下の記事もおすすめです!
本書とは少し趣旨が異なりますが、物事を多面的にとらえるトレーニングになります(・ω・)ノ

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